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神田神保町古本まつり

金曜から読書週間に入ったそうだ。そして、古本屋が密集してひとつの街を形成しているという世界でも稀なる神田神保町では、この時期に合わせて古本祭が盛大に行われ、駿河台下から専修大学前交差点まで続く古本屋には稀覯書を求めて本の虫が各地から集まってくる。僕も学部生の頃からこの祭を「眺め」に行く。勿論、眺めるばかりでなく、本の虫たちに混じって買うこともあるが、仕事の関係で必要な本は大抵目録やネットなりで注文してしまうため、あくまで暇潰しの本を探しに行くといった感じだ。
なかでも「すずらん通り」で開催されるフェスティバルは出版各社がブースを特設して、よくいえば特価本(悪くいえば在庫一掃の品…)を所狭しと並べている。そして、その合間合間を縫うようにして露天も出ていて、焼きそばあり、肉まんあり、カレーにピロシキ、果ては酒も出すといった始末なものだから、まだ外は明るいのにこっちは濃いめのジン・トニックや青島ビールのキンキンに冷えたやつをグビグビとやってよい心持ちになっている。こういう時は財布の紐も自然と緩くなるものだ。
さて、この出版各社の特設ブースは最終日の閉店30分前が面白く、どこもかしこも

持ってけ泥棒!!

とバナナの叩き売りの様相を呈している。一説では、閉店30分前に形相を変えて叩き売るのは、残れば結局ところ在庫物としてまた各社とも持ち帰らなきゃあならない。それならば、一層のこと利益度外視で持って行って貰おうということらしい。だから、30分前になると、日頃は大声など出しそうもないうらなりな社員と思しき人たちが声を張り上げて頑張っている。しかし、所詮はうらなり、

結構毛だらけネコはいじゃらけ、お猿のお尻は真っ赤か…

と寅さん張りの口上で客を引き寄せ、次から次へと捌いているわけじゃあない。ただ只管に、

間もなく閉店時間です!! 安いよ安いよ!!

と叫んでるだけで、何がどう安いのかがわからない。それじゃあ、客だって来ても、

ふーん

という感じで本を手に取るでもなく次のブースに移ってしまうわけよ。
しかし、そういう半ばパニくってるような、アドレナリン大量放出状態の社員がやっているところというのは結構、狙い目なんだよ。某出版社のブースへほろ酔いの赤い顔をしてひょいと現れ、箱詰めのなかから一冊3500円もするシリーズ本の端本を指して、

これいくらなの?

1000円ですけど、800円でいかがでしょ?

いっそ、も一声いこうよ

えーっ、じゃ、おもいきって500円でいかがでしょ?

(思い切ってでその程度か…と思いながらも、この辺が一杯一杯だなと思って)

よし、買った。3冊貰おうか

といえば、在庫整理に一役買ってあげたためか、さらに

それなら、まとめ買いってことで1200円にしておきます

おお、そうかい 悪いね

となる。
こうやって閉店間際は値段交渉していくのが利口というもんなんだけれど、本の虫というやつは根が真面目な人が多いから、こういう遊び方を知っている人が少ない。というか知っていてもできない人が多いといったほうがよいのかもね。
ちょいと話せば定価3500円の本が9割引けの400円。だったら、最初から400円にしろよ、という感もなくはないが、それはそれ。相手はそういう融通の利く手合いが少ない業界の人たちなんだから、無理にやっちゃあ、木阿弥なんだよ。先にも述べたけれど、各社とも在庫を抱えたくなくて「放出」しに来ているんだから、僕みたいに酒を呑み、肉まんの一つでも頬張りながら、あっちへぶらぶら、こっちへぶらぶらと大体を見通して、時間がある限り粘って掛け合うとよいわけよ。
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↑神田神保町すずらん通りのブックフェスティバル ほろ酔い加減で歩くと面白い
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季節の変わり目―秋冬

日頃の慢性睡眠不足と仕事の忙しさから、とうとう先週火曜夜に発熱する。翌日には、風邪の諸症状が現れて、ここ一週間ばかりは流石に大人しくしていた。僕の場合、春先と秋の入り口で大概、一度は倒れる。わかっているなら用心しろよと怒られそうだが、そう簡単に学習できないのが哀しい性だ。だから、周りにはこの季節の変わり目の発熱を

モードチェンジ

と勝手に名付けて説明している。詰まり、春先の場合は、秋冬仕様の体調を春夏仕様へ転換するため、秋口の場合はその反対に春夏仕様を秋冬仕様へと変換させるための試練だ、ということにしてある。
さて、そのモードチェンジだが僕の場合、倒れると扁桃腺にくるため、高熱を発し、関節の至るところがミシミシと音がしているんじゃあないかと思えるくらいに軋む。その熱さと痛さで、布団に潜り込んでも寝るに寝れない。そういう時、ふと、暗い部屋のなかでむっくりと上半身だけ起こし、

清盛入道の熱病はこういった感じだっかしらん

などと自分も高熱を出しながら考えていたりする。こんなことをいうと、

病人がよくもまあ、そんな下らないことを考えていることよ

と呆れられそうだが、こっちとしては少しでも体内に篭る熱と関節の軋みから解放されたくて、違うことを考えてやり過ごすしかないわけよ。けど、本が読めるような状態じゃあないし、だからといってよい夢を想えるような状態でもない。熱で頭は茹だるようにボーっとなっているからから、どこかでネジが切れているんだろう。はっきりいって重症だね。
それでも今週の半ばにはそれなりに体調も復調してきていたから、ということで仕事帰りに千住の「うさぎ家」で、「穴子の天ぷら」や「だし大根煮付」なぞを肴に軽く一杯呑んでいたりする。穴子の天ぷらをカレー塩に付けてさっくりと頬張ったり、鴨南蛮をもりそばにして手繰ったり、熱々の大根を箸で適当な大きさに割き、付けの八丁味噌で食べていると、

もうすぐやってくる冬に備えなきゃあならねえな
風邪引かないようにしねえといけねえな

なんて一瞬、考えたりする。散々、高熱に魘されていた男がだ。しかし、店を出る頃にはそんな考えも酒にすっかり洗い流されている。所詮、人間なんていうものはそんなもんだと諦めるのが肝要ってものだ。
今も病後の様子見とかいいながら、綿入代わりの半纏を羽織って燗にした「会州一」(会州一酒造)をちびりちびりと舐めていたりする。
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↑千住「うさぎ家」の大根煮付 これを肴に一杯呑むと堪らない

秋の夜長・後日譚

山田の「へうげもの」を読んでいたら、無性に桑田の「古田織部の茶道」が読みたくなって、本棚を探したが、どこに置いたか一向に見当たらない。仕方なしに、仕事の帰りがけに紀伊国屋で購入した。
読み直して、

成る程ねえ

と思い乍ら、本を平積みにする。
既に本棚は収拾がつかない状態のため、最近、文庫本は余程の必要がない限り、平積みで済ましている。だから、どんどん本に部屋を奪われて、居住空間としての面積が狭くなっている。一層のこと、DIYセンタにでも行き、文庫本用の本棚でも買って来て組み立てればよいのだろうが、買うからには組み合わせしてでも天井まで届くような本棚にしないと冊数からして意味がない。となると、矢張り自分で作り付けした方が早いだろうが、時間的に厳しいものがある。
まあ、それは置いておいて。平積みの本の多くは書店が掛けてくれる紙製ブックカバーのままのため、中身を確認するには逐一、扉を開いて内題を見ないといけないわけよ。読み終わった「織部の茶道」を何気なくひとつの平積みの上に置いて、別の平積みから無作為に抜き出して、扉を開いてみると、

織部の茶道

ここにあった。散々、どこを探しても「ない」と思って、諦めて買い直したのに読み終わって直ぐに見つかるこの

遣る瀬無さ

には、ほとほと悲しくなるね。落語の八つぁんじゃあないが、この遣る瀬無さに対して、

どう諦めるって、どうも仕方がござんせん。人間がにわか雨を降らしたわけじゃあないんで、天から降ってきた雨だと思って、腹を立てずに諦めてしまいます。

と「天災」に思うしかあるまいね。
威張っていうことじゃあないが、自分で過去に何度も似たようなことをして、本を重複させているにも拘わらず、どうも学習・反省しない。人に依ってはダブれば、

書き込み用にすれば

というが、今回に限っていえば、僕は茶道研究者じゃあないから、何処に何を書き込めというのだろうか?
けど、「へうげもの」にハマっているからじゃあなくて、以前から「茶道」は習ってみたいと思っているのだが、矢張りこの道は数寄道楽の極致みたいなもので、先立つものがないと始まらない。というか、何を趣味とするにしても、この世の中、

先立つもの

がないと何も出来ない。実に世知辛いものだ。
秋の夜長ということで筆を散らしていこう。
松井の「家、家にあらず」を読み終えてから、次に何を読もうかと思って、本棚を適当に漁ると、同女史の

「東洲しゃらくさし」(PHP研究社〈1997年1月〉初出、のちにPHP文庫〈2001年8月〉収録)

が出てきたので読み直した。この本は松井の処女作で有名な絵師・東洲斎写楽を題材にした作品だ。嬉しいことに、去日、女史が晴れて直木賞を受賞したお蔭で出版各社が過去の作品を様々な形で出しているようだ。この「東洲しゃらくさし」などは女史が受賞する前は品切で大型の書店でもまづ見ることができなかったが、先日、新宿のAVIREXで秋冬新作のパンツを買った序でに、帰るには時間もまだあるということで「ジュンク堂」に寄ったら、重刷されていたっけ。

うーむ、保存用に買っておくかなあ

かたや一方、自分の不注意で本を重複させて泣いているにも拘わらず、また別では「保存用」などと考えているんだから、矢張り「学習する(=反省する)」という言葉はこれからも虚しく響くだけだろう。
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それでは「春夏冬、二升五合」をお願いまして、皆々様の御手を拝借。

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熊さん。今のお人で何人目だい?
著者寸描(プロフィル)

浮世名詮〔うきよのめうせん〕

Author:浮世名詮〔うきよのめうせん〕
東西東西~。
さて、これより語りまする者はその名を「名詮」と申しまする。

性格は可成ふざけて居りまして、朝イチから行動すればよいものを、昼も過ぎ、夕闇の濃くなる頃から東都のあちらこちらへ出没し、状況に応じて色々な人物を演じ分ける素ッ惚けた根無し草。

まあ、気楽に気楽にお付き合い下りまするよう、隅から隅まで、ズズいっとお頼み申し上げまする。

先づは

乍憚口上
乍憚口上」つづき
乍憚口上」むすび

を一読下さりまするようお願い申し上げまする。

千穐萬歳大入叶

熊八ブログをケータイしておくれっ
ちょいと、そこのお前さん。無視していくんじゃないよ。めうせんの「熊八ブログ」がケータイでも見ることが出来るっていうじゃあないか。おや、知らない?まあ、この人はなんて野暮なことをいいなさんのかねえ。
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「文は遣りたし、書く手は持たず」なんて謙遜、遠慮なぞは無用ってもんでございやす。へい。

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