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八溝山登山・その一「大子駅から登山口まで」

茨城県内一の標高を持つ八溝山は、水戸から水郡線でのんびり揺られること一時間強、福島県と隣接する大子町の北端にある。比較的平野部の多い茨城県も、大子町辺りともなれば深山幽谷の趣があり、我ながら

よくもまあ、ここまできたものだ

と自分の行動力に半ば感心するやら自嘲するやら。
清澄氏に到っては、仕事が佳境のところへ僕の我が儘に付き合い、二日間という貴重な時間を割かされた上に、福島県の手前寸前まで連れて来させられたとあっては、一瞬でも僕に対して呆れ果て、いい迷惑だと思ったところで、僕に彼を責めることはできない。そう思うのが普通だ。

八溝山を歩き登山で行く者にとって、最大の問題は交通の接続が非常に悪いということだ。事前に入念な下調べをしたが、最終的には

運にまかせるより外はない

という状態だった。手許の手帳には

水戸9:23→大子10:37
下野宮・黒沢・蛇穴7:55、10:42、12:50
蛇穴13:50、16:15

とメモ書きしてある。最初の時刻は水戸から常陸大子への水郡線時刻表。二段目、三段目はバスの時刻表だ。とくにバスの時刻表は御覧の通り、2時間に一本あるかないか。しかも蛇穴から大子駅に向かう最終は16:15。当然、押せ押せの登山になることは歴然としている。
大子駅に下り立ったところから既に余裕がない。時刻表では10:37に到着するはづが、実際は10:40。駆け足でホームの架橋を渡り、バスに飛び乗る。地方の単線はのんびりし過ぎていけないよ。たかが3分、されど3分だ。
で、乗り込んだら乗り込んだで、バスの運ちゃんがいない。乗車ドア開けっ放しでどこかに行っているらしい。慌てて飛び乗った身になってもらいたいね。
というか、一体全体、この大子町というところは

のんびり

としている。そんな大子町の駅前で、なんと

ギャル男発見!!

大子町のギャル男…東京は渋谷・新宿ならごまんといるが、水戸へ出るのも1時間以上かかる鄙びた関東の最果ての町でみたギャル男。その感動たるやなんともいえない。恐らく大子町では唯一彼だけがギャル男なのでは、と勝手に思う…それくらいにギャル男とは縁遠いであろう大子町の街中から、バスは鉄道に沿うようにして北上し、次第に野を越え山へ入っていく。揺られ揺られること45分。漸く終点の蛇穴に着く。愈々八溝山登山が始まるわけだが、空は相変わらず重く雲が垂れ込めている。
と、ここでふと思った。これはゴールデンウィークに日帰りで登った遠州秋葉山ととてもよく似た展開(デジャブ)だ。
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八溝山登山・その二「麓の茶店から山頂へ、そして無事帰還」

バス停「蛇穴」から少しく行くと、鳥居が見えてくる。ここが八溝山の登山口だ。今はすっかり頂上まで林道としてアスファルト舗装されている。この林道片道7キロ弱をこれから登ろうというのだ。
八溝山は最初からなかなか勾配のある坂道で、歩き登山者泣かせだ。特にこの時の僕には余計に辛く当たってきた。それというのも、今までの坂東札所巡りで僕の左足は大分やられていて、

まめの上に新しいまめができている

といった悪循環な状態だ。しかも水疱のため、凄く痛い。そこへもってきて、自動車などの交通のためには、便利があるようになっているアスファルトで舗装された長い長い坂道となっちゃあ、幾ら歩き易いスニーカをもってしても足は一発でやられてしまうわけよ。

そんな悪条件のなか、片道7キロを歩き通すのは半端ぢゃあない。さらに登るにつれて、天は我ら二人に対して、秋葉山の時のように試練を課しているのか灰色の雲はどんどん重く垂れ込めてくる。しかも時には纏わり付くような霧雨が降り、また時には10メートル先も見えないほどの濃霧が現れた。
そんな苦行にもめげずに軽口を叩いて気を紛らわせ乍ら、えっちらおっちら上を目指して登っていると、後ろからスポーツワゴンやら軽自動車がスーッと追い抜いていく。それをチラリと横目に見れば、いづれの自動車にもお年寄りがひとり、ふたり乗っている。恐らく彼らも僕と同じように日輪寺を目指しているのだろう。さらに前からは観光バスが悠然と下りて来る。車内にはお年寄りの集団。札所行脚のバスツアーだ。窓側に座るひとりなぞはあとは下りるだけという気楽さからか、すっかり寝ているようだ。

足を引き摺りつつ、なんとか「日輪寺入口」(七合目か八合目あたりだと記憶している)に辿り着く。生憎の天気に服がジトーっと纏わり付くようでいて、嫌だ。降るんなら、もっとしっかり降ってくれた方がまだ諦めも付くというものだ。で、ここに道案内板があって、歩き登山者に

二者択一

を迫ってくる。ひとつは山頂を経由して日輪寺へ行く道。これは自動車で来ている人たち向けだ。もうひとつは歩き登山者向けに、ここから右に折れて山道をダイレクトに日輪寺目指してショートカットしろ、というものだ。こう聞いて、何を躊躇することがあるんだと思うだろう。ショートカットできるなら、それに越したことはない、と。けどね、観光用の案内板だと地形の起伏はわからないのだよ。結果をいおう。…確かに右に折れて進めば日輪寺には行ける。行けるには行けるのだが、今度は舗装されているんだかどうだかわからないような獣道を一旦下って



を渡らなきゃならない。といってもまだこの苦労はよくわからないだろう。「日輪寺入口」から沢までの高低差は

100メートルくらい

ある。つまり、折角苦労してここまで登って来たのに、100メートルも下にまた落とされるわけだ。で、沢を渡ってから下りた100メートル分を再び登らなきゃあならないわけよ。
本当にどこまでも天は我らに試練を課してくる。しかし、ここまで来るとこっちも意地だ。意地で登って行く。鬱蒼と茂る木々を恨めしそうに見上げ乍ら、漸くにして目指す日輪寺に着いた。が、ここで奇跡が起きた。今までの雨はどこへやら、晴天が我らを迎えてくれて、矢張り天は我らを見放さなかったとしみじみ思った…となれば苦労も報われ、話としてもカッコイイのだろうが…現実は甘くない。日輪寺に着こうとも辺り一面、雲に覆われていて何も見えない。眼下に広がる景色を眺めて

絶景かな、絶景かな

と五右衛門張りに欄干に足をかけて…見得を切ることもない。只登り切ったということのみだ。

その後、今し方来た獣道をまた上り下りは御免蒙る、と頑張ってさらに上を目指すこと20分。今度は八溝山の頂上に。けど、矢張り晴れることはなかった。

八溝山登山―思ひ出スナップ

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↑「八溝山参道入口」ここから長い長い7キロに及ぶ参道がはじまる
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↑「八溝山参道」林道としてアスファルト舗装されているため、歩く足には負担が大きい
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↑「八溝嶺神社鳥居」
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↑「八溝嶺神社」本殿 この直ぐ裏手が山頂
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↑「八溝山頂 海抜1022m」の標
その下に誰が後から付けたのかは不明だが「八溝山1022.2m」と微妙に細かい看板も付く
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↑八溝山山頂「三角点」

坂東札所めぐり・控―其の九

平成二十年八月二十三日土曜日 曇・雨 涼 清澄同道

竹ノ塚 コンビニ ジュース 208
竹ノ塚―上野 160(パスモ引落)
上野―水戸 3510(内訳運賃2210、特急1300)
同 駅販 しうまい 440(10清)
水戸 黄門そば けんちんそば 700
水戸―常陸太田 320
常陸太田 佐竹寺 さいせん 10
同 朱印 300
同 西山荘脇晏如庵 おうす 500
同 西山荘入園料 630
同 印籠 525
同 通行手形 530
同 西山荘前桃源 助格カップ 200
常陸太田―水戸 320
水戸 宿代 4800
同 朝飯代 600


平成二十年八月二十四日日曜日 曇・雨 涼 第二日

水戸―常陸大子 1110
常陸大子―蛇穴 バス代 800
蛇穴 後藤商店 ペット 200
八溝山 日輪寺 さいせん 10
同 旧お堂 さいせん 2
同 朱印 300
蛇穴 後藤 缶ビール 300清
同 つくね 300清
蛇穴―常陸大子 800
大子 玉屋旅館 しゃも弁当 1050
大子―水戸 1110
水戸 井熊や 水戸の梅 525
同 のし梅 735
同 天狗納豆 そぼろ 210
同 パック2p 150
同 わらづと 160
同 エクセル ココア 430
水戸―上野 3510(内訳運賃2210、特急1300)

午後10時半過ぎ、帰宅

坂東札所めぐり・控―其の八

平成二十年八月七日木曜日 晴 甚暑

竹ノ塚 パスモ入金 1000
竹ノ塚―本厚木 710(パスモ引落)
本厚木―飯山観音 バス 330
飯山観音 さいせん 10
同 朱印 300
同山下 コンビニ ジュース 105
観音―本厚木 バス 330
本厚木―座間 180(パスモ引落)
同 星谷観音 さいせん 10
同 朱印 300
座間 パスモ入金 1000
座間―藤沢 360
藤沢遊行寺 さいせん 10
同街道沿 自販機 ペット 120

厚木飯山の住職に不平不満をブツブツ言われながら朱印を頂くが、およそまだ僧籍にあるべき人ではないように思う。何か札所の立場を勘違いしているようだ。今一度、本山に篭り行を積んで衆生救済の意味を自問してもらいたいものだ。
と珍しくというか初めてブログで不平を書いた。恐らくは次の座間星谷寺で朱印して頂いた老女の人品宜しきに接したからかもしれない。久し振りに飯山に生臭を見た感じだ。観音巡礼は心に不快を与えるための行ではないと思うが間違いなのかな。
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それでは「春夏冬、二升五合」をお願いまして、皆々様の御手を拝借。

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熊さん。今のお人で何人目だい?
著者寸描(プロフィル)

浮世名詮〔うきよのめうせん〕

Author:浮世名詮〔うきよのめうせん〕
東西東西~。
さて、これより語りまする者はその名を「名詮」と申しまする。

性格は可成ふざけて居りまして、朝イチから行動すればよいものを、昼も過ぎ、夕闇の濃くなる頃から東都のあちらこちらへ出没し、状況に応じて色々な人物を演じ分ける素ッ惚けた根無し草。

まあ、気楽に気楽にお付き合い下りまするよう、隅から隅まで、ズズいっとお頼み申し上げまする。

先づは

乍憚口上
乍憚口上」つづき
乍憚口上」むすび

を一読下さりまするようお願い申し上げまする。

千穐萬歳大入叶

熊八ブログをケータイしておくれっ
ちょいと、そこのお前さん。無視していくんじゃないよ。めうせんの「熊八ブログ」がケータイでも見ることが出来るっていうじゃあないか。おや、知らない?まあ、この人はなんて野暮なことをいいなさんのかねえ。
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「文は遣りたし、書く手は持たず」なんて謙遜、遠慮なぞは無用ってもんでございやす。へい。

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