船橋「一平」(今更回想)

千葉の船橋というところは、総武線沿線にあって一種独特の雰囲気がある街だ。それは同じ総武線続きの錦糸町や亀戸あたりとも違うもので、矢張り江戸川を境にして、東京とは別の文化圏といった感じだ。といって、船橋を田舎だとかそういう馬鹿にしているわけぢゃあない。
うまい表現が浮かばないのだが、下町のような猥雑さと、まだまだ都市として洗練されてない泥臭さみたいなものが混在しているとでもいおうか。
その混在振りをよく表しているのが京成船橋の南側一帯の飲み屋横丁だろう。
例えば「一平」「加賀屋」「あまから屋」。いづれの店も安酒場。そして、誰が名付けたかは知らないが、この三店をして

船橋三大聖地

というらしい。らしいとしたのは、夏も終わり頃だったかにコンパスさんと「一平」へ呑みに行った時、たまたま知った常連客の一人からそう聞いた。気持ちよく酩酊していたその人は、

船橋で、この一平と加賀屋さんとあまから屋さんを知らないヤツは潜りですよ
この三つが船橋の三大聖地ですから

と、そう教えてくれた。
「あまから屋」はまだ踏破してないから、三者を比較できないが、少なくとも一平はそこら在り来たりの安酒場の地位にあるのは勿体ないくらいだ。

早い・安い・旨い

の三拍子が揃っている。
先にも述べたコンパスさんと行った時、二人して鱈腹呑んだり食べたりしたが、微笑ましい価格に驚いたものだ。また、なんといおうか雰囲気がよい。それぞれの事情で来る客を大手を広げて迎え入れてくれるような大きな感じだ。だから、独りしみじみと呑みたい人も、ワイワイガヤガヤと馬鹿な話に花を咲かせたい人も、上司のことで愚痴を零したい人も、いる。そして、究極はそんな喧騒で雑多な状況にあって、独り静かに本を読みながら、自分のペースで酒を楽しんでいる人がいる。そういう人たちが渾然一体となることで、

一平

が愛される安酒場として、船橋にいつまでもあるのだろう。
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↑左上から、船橋「一平」モツ煮込・肉どうふ。奥に、ちくわきゅうり。左下、ハムカツ。
安酒場らしい酒肴といえよう。
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平成21年初もうでの記―上州攻め・其の一(水沢観音まで)

ここ数年、清澄氏と行く初詣は随分と遠くなってきている。しかもコース設定が結構無理している節がなくもない。
一昨年は昼くらいに足利へ出掛け、助戸と寺岡の二寺を済ませたら、真っ直ぐ帰ってくればいいものを、寺岡から佐野市街までは4キロ程度だということで、歩いてしまう。そしたらそこは往来激しいトラック街道。しかも道路標示のいう4キロは市街に入るところまでであって、駅まではさらに2キロ程度あった。結局、トラックに追い立てられるようにして、新年早々寒風荒ぶなか、6キロも歩く羽目になった。
去年は、拝島へ出掛けた。本覚院こと拝島大師へ角大師が描かれた「厄除うちわ」を頒けて頂くためだったが、人間というのは欲張りな生き物で、折角、拝島まで来たんだから序でにと、その足で乗り継ぎ高幡不動へ詣で今度は「ほのほうちわ」を頒けて頂く。さらにそれから府中の「二葉亭」のポークソテーを食べる序でだからと、またもや「序で」が現れて、大国魂神社へ参詣と、一日に二寺一社をハシゴした。詰め込みすぎだ。
で、今年はといえば、とうとう初詣に新幹線を使う有様。行き先は水澤観音と白岩観音だ。この両観音は坂東札所で、土地柄、

勢い

をつけないと、なかなか東京からは行き辛い。そこで毎度の如く清澄氏と語らって、新年早々、上州入りしたわけだが、今回の初詣のテーマは

攻める初詣

だ。自分からご利益を絡め取る気で攻めて行くからだ。
しかし、相手も然る者。日帰り上州攻略は昨夏の八溝山のように時間との戦いだ。手帳にバスの時刻表を写しておいたので、いま、それを載せると次の通りだ。

高崎 0955 → 水沢 1057
    1120 →     1222
水沢 1239 → 高崎 1339
    1349 →     1449

一本を逃すと1時間以上来ない。
地方にあって一本の乗りミスは、即座に後々まで響く痛手として帰ってくる。況して初めて踏み入れる土地は土地勘が乏しいから、二度三度と痛手が重なってくることが多い。このことは既に僕も清澄氏もいろんなところで経験済みだ。
そこで安全策を採って高崎駅9時55分発の伊香保温泉行きに乗るのは当然のことだろう。
高崎駅までは順調。あとはバスで水沢に向かうのみ。一応、手帳にバスの時刻表を控えてはあるものの、敢えて出発を待つ間にバスの運転手に所要時間を聞いてみると、

わからない…

のひと言。で続けて、

昨日は水沢まで三時間かかったんだよねえ
渋滞酷くてさあ

という。僕も清澄氏も唖然。

………。

森の中の一本道を歩いていて、茂みに隠れていた伏兵に襲われた気分だ。
しかし、ここで引き返すわけにはいかない。既に高崎まで来ているんだから、あとは

ええい!ままよ

と今回の旅のテーマ通りに「攻める」しかない。取り敢えずバスは定時に出発し順調に伊香保に向けて進む。が、途中の箕郷営業所で時間調整の時に、運転手がやってきて、

ここでトイレ済ましておいたほうがいいですよ

と告げて営業所に一旦引き上げていく。運転手はマジだ。マジに今日も水沢まで渋滞することを想定している。しかし、その心遣いは有り難い。土地のプロがいうんだから、こういう時は素直に従うべきだ。準備万端、覚悟を決める。
運転手が戻ってきて、愈々覚悟の山へ。しかし、運転手の思惑に反して、バスはすんなり山中を進む…と思ったら、水沢の手前わづか1キロのところで見事に渋滞に巻き込まれてしまった。すると、運転手が、車内マイクを通して僕らに

折角、順調だと思ったのにねえ
渋滞に捉まっちゃったよ

とほかの乗客がいるのも構わず話してくる。それでも酷い渋滞というほどではない。のろのろとだが確実に少しずつ進んでいるのがせめてもの救い。

これなら大幅なロスはなさそうだ

と思った。そしてその通り、水沢にはそれほどロスすることなく着いた。
あとでわかったことだが、渋滞の原因は水沢観音へ参詣しようとする車を駐車場に誘導する整備員の要領が悪いためだった。もう少し整備員が適切な判断で誘導すれば、山中でこんなに酷い渋滞にはならないだろうと思う。

平成21年初もうでの記―附り、坂東札所めぐり・控・其の十

平成二十一年一月三日土曜日 晴 陽射暖か、風冷 清澄同道

竹ノ塚―上野 160(区間外パスモ引落)
上野―高崎 新幹線代 4090
同 駅販 ガム 130(合4250払)
高崎 ぐんネット 3000
高崎―水澤 バス代 910(ぐんネット引落)
水澤観音 さいせん 11
同 六角堂 さいせん 10
同 飯縄 さいせん 10
同 角大師・豆大師 300
同 朱印 300
同門前 田丸や 水澤うどん・もり天麩羅三品 1260
同 酒一合 525(合1575払)
水澤―高崎 バス代 910(ぐんネット引落)
高崎―ドドメキ バス代 470(ぐんネット引落)
白岩観音 線香代 100
同 玄関札 200
同 朱印 300
同 豚汁 100
同寺、コーヒーは参詣者に振舞あり。
豚汁を食べていたら、バスに乗り遅れる。
次のバスが来るのは一時間半後のため、仕方なく高崎に向けて歩く。
岐島屋前 コンビニ ジュース 116
下小塙 コンビニ ホットスナック 148
上並榎住宅前―高崎 190(ぐんネット引落)
高崎駅 イートイン クレープ 390
同 アイスカフェラテ 280
同 駅中 土産駅弁 1300+900
同 土産 だるま 500
同 土産 招き猫 1400
同 ストラップ 530
高崎―上野 1890
同 グリーン券 750
上野駅前 酒飯代 4500程度(清澄払)
上野―竹ノ塚 160(区間外パスモ引落)

午後11時50分頃、無事帰宅
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それでは「春夏冬、二升五合」をお願いまして、皆々様の御手を拝借。

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熊さん。今のお人で何人目だい?
著者寸描(プロフィル)

浮世名詮〔うきよのめうせん〕

Author:浮世名詮〔うきよのめうせん〕
東西東西~。
さて、これより語りまする者はその名を「名詮」と申しまする。

性格は可成ふざけて居りまして、朝イチから行動すればよいものを、昼も過ぎ、夕闇の濃くなる頃から東都のあちらこちらへ出没し、状況に応じて色々な人物を演じ分ける素ッ惚けた根無し草。

まあ、気楽に気楽にお付き合い下りまするよう、隅から隅まで、ズズいっとお頼み申し上げまする。

先づは

乍憚口上
乍憚口上」つづき
乍憚口上」むすび

を一読下さりまするようお願い申し上げまする。

千穐萬歳大入叶

熊八ブログをケータイしておくれっ
ちょいと、そこのお前さん。無視していくんじゃないよ。めうせんの「熊八ブログ」がケータイでも見ることが出来るっていうじゃあないか。おや、知らない?まあ、この人はなんて野暮なことをいいなさんのかねえ。
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一筆啓上、火廼要鎮(メールフォーム)
「文は遣りたし、書く手は持たず」なんて謙遜、遠慮なぞは無用ってもんでございやす。へい。

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