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タクシーのなかで

些事にかまけて更新を怠っていた。
それはそうと、先週末のプレゼン以降、体調がすぐれなかったが、ようやく復調の兆しにある。毎年恒例のモードチェンジ(体質変化)がきたようだ。もっとも、

夜更かし

が体調不良の最大原因であることは、百も承知のことだ。

さて。先週末のプレゼン前日、当然のように最終調整をするために仕事場に向かう。その際、時間も時間だっため、駅前でタクシーを拾った。駅から仕事場まではタクシーで5分というところ。その5分間の話である。
乗ったタクシーに行き先を告げると、話好きな運転手だったらしく自然と向うから話しかけてきた。

タクシー運転手(運)「寒くなってきましたねえ、だいぶ日も短くなってきました
名詮(名)「そうだねえ、冬至まであとひと月あるから、まだまだ(日は)みじかくなるだろうね
運「寒さがどんどん厳しくなってくるんでしょうね
名「だろうね、こうだんだん寒くなると、帰ったら一杯やりたいものですよ
運「あ、お客さん、それ、わかりますねえ
名「でしょ、帰ったら熱いのを付けて、なんか適当なつまみで、ね
運「いいですねえ
名「運転手さんもお酒はやるんですか?
運「そうですね、家で少し飲みますよ
名「やっぱ日本酒?
運「はい、日本酒ですね
名「僕も最近、家では日本酒ですよ、キクマサ
運「キクマサはおいしいですよねえ
名「そ。変に気取った酒蔵のやつよりも、大手酒造はやっぱ造りがしっかりしてるからねえ
運「お客さんのいうとおりですよ
名「大手のは、万人受けするからあたりはずれがないしね
運「そうなんですよ、今流行りの地酒っていうやつですか、あれは全然だめですよ、なってない
名「でも、このあたりも一軒あるでしょ、馬渡のあたりに
運「やはり大手酒造のほうが私は好きですね
名「それは同感ですよ、それに残り少なくなったら料理酒に使えばいいしね
運「そ。そのとおりです。うちの女房も私の飲んでる酒を料理に使ってますよ
名「それでいいんだよ
運「料理酒っていうんですか、あれなんかウチでは一度も買ったことがない
名「それで正解だよ、わざわざ買う必要なんてないさ、普段使いの日本酒でいいんだから
運「ですよねえ

と、わずか5分の間に随分と盛り上がったものだ。
病み上がりでなんだか、これを書いていて、ふと廊下に放置してあるキクマサ樽酒が気に出してきた。やっぱり~オレは~♪である。
そういえば、高円寺に住む友人もキクマサの「樽酒」をそれまでの四合瓶から、とうとう一升瓶になった。本人いわく、

減るのが早いから

だそうだ。減るのが早いってことは、それだけ気に入って飲んでいるということだ。別に悪いことじゃあない。
タクシーの運転手もいっていたように、昨今は地酒ブーム、焼酎ブームで地方の酒蔵のプレミアム系が大層流行っているようだが、だからといって、大手酒造、侮ることなかれ、だ。そして、僕は

キクマサ

と相性がとってもよい。ただ、それだけである。
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決戦!! 酉の市・その一

多かれ少なかれ…いや、少なくてはいけない。大きく商売繁盛を願い、群集するお酉さま。東京の風物詩のひとつだ。今年は12日と24日の2回。11月に入ると沿線の駅に大判のポスターが貼られ、いやでも気分は高まっていく。
しかし、この気分の高まりは、お酉さまと縁深い

下町

を中心とした一部の人たちだけが共有しているようだ。だから、東京の風物詩というより、正しくは東京東部の風物詩といったほうがよいのかもしれない。
なにせ一の酉当日は、三多摩地区の某大学に教えに行く日で、丁度いい機会だからと去年買った熊手を担いで中央線を下っていったのだが、その際、電車の振動で熊手に飾られている大鈴が

カランカラン

と鳴ると、一瞬、周囲から注視される。しかし、また何事もなかったかのように澄ましている。
この澄まし具合は、三多摩地区にお酉さまの文化が浸透していないからだろう。それというのも三多摩地区の住人というのは、中央線沿線から、さらに都心に出て丸の内あたりの会社で働くサラリーマンの家庭が多い。会社から月々のお給料で生活しているサラリーマンにとって、会社が安泰であることは大事だが、だからといって商売繁盛の熊手を個々人が家に飾る必要がない。だから、そのサラリーマン家庭で育った子どもたちが知らなくても無理もない話だ。
また三多摩地区の住人の多くは、お酉さまという文化のない地方出身者が多い。これも三多摩地区に今イチお酉さま文化が根付かない要因だろう。
実際、大学で講義するにあたって、お酉さまを題材にしても反応が鈍い。現物の熊手をみせて、ようやく、しかし、なんとなく、

ああ、みたことある…

の程度だった。
おっとといけない、随分、堅っ苦しい話になってしまった。今年のお酉さまの話に戻そう。
大学を出るともう夕方のよい時分。入谷に着いた頃はすっかり夜の帳が下りていた。入谷駅からお酉さまに向かうその道筋に屋台が連なっている。よい匂いが鼻先をくすぐるが、ここは我慢と鷲神社に向かう。やがて人の波が

ピタリ

と止まった。普段だとここからが長い。しかし古熊手を担いだ僕はまづ納め所へ行く。古熊手を納める人たちは優先的?に長蛇の列からドロップアウトして構わないもんだから、並んでいる人たちを横目にみながらスタスタと進む。早い、早い。納め所は鷲神社入り口の真ん前だ。
古熊手を納めたらそこからスーッと人の波に割り込めばよい。実に楽チン。それにしても盛況だ。あのまま大人しく待っていたら、あとどれくらい時間がかかったことか。まあ、それはいいとして…

参道の両脇には大小様々な熊手が裸電球に照らされ、その下に売約済みのビラに色々と大書してある。そのひとつひとつを眺めては、

あれは歌舞伎役者のだれだれだ
あっちは芸能人のだれだれだ
あすこの会社は景気がいいねえ

だのの言葉が、押し合いへし合いしながら、あちらこちらから聞こえてくる。なかにはデジカメでそれらを撮っているひともいる。
そうこうしているうちに、拝殿前に来てお賽銭を投げ、祈願というよりも

こんばんわ

程度の挨拶をして、いよいよ熊手の大市に足を踏み入れた。

決戦!! 酉の市・その二

鷲神社の境内で熊手を商えるのは、

福神講

という講中に加盟している熊手商たちに限定されていて、大小99の店が出ている。が、これは本末関係になっていて、組織としては30軒強しかない。いいかえれば、境内で商っている熊手商は正規の店だといえる。
各家ともその家に伝わるスタイルの熊手を拵えており、ざっとみたところで、
●青物
●赤物
●宝船
●黒爪
●ざる
●扇
●枡
…といった系統がうかがえる。このうち、僕は黒爪とよばれるお福さんに注連縄をめぐらしただけの至ってシンプルな熊手を買っていた。黒爪を選んだのは、そのシンプルさこそ江戸から続く熊手の原形に近いと勝手に想像したからだ。しかし、世間的にはというか買い手からしてみれば、やはり

金銀財宝・松竹梅・鶴亀・恵比寿大黒・宝船・鯛・俵…

といったものが、

これでもかっ!!

と賑やかなもののほうが景気がよい感じがして人気だ。たしかに目出度い尽くしで見た目にも福を招きそうだ。

さて、ぐるぐると境内をみて歩く。至るところで景気のよい三本締めがおこなわれ、自然と気分が高鳴ってくる。そこで僕も某熊手商をおとなう。それというのもこの熊手商から葉書が来ていたからだ。しかし、僕も悪い癖というか悪戯心が湧いて出て、わざと葉書を隠した。
何気ない感じでその熊手商をおとない、立ち止まって何気なく熊手を眺めていると、自分のところの屋号を染め抜いた半纏を着た男が横に立つ。みた感じ五十代くらいかな…
熊手の値段については以前にも書いたことがあるが、値段はあってないようなものだ。だから、売り手と買い手とが交渉する。交渉するというより、買い手がどんどん値切るわけだ。このやりとりが面白いんだよ。
今回は、この交渉(バトル)をくだんの男とやることにした。

熊手商は「どうぞ、お探しのものあったらいってくださいよ」というから、前回に買ったものと全く同じサイズの黒爪を指して、

「これはいくらだい?

と聞けば、熊手商は

「これですか? この熊手でしたら2万でいいですよ

ときた。前回は1万5000円だった熊手がいきなし2万からのスタートだ。そこで僕も意地悪をして、

「おかしいなあ、前回来た時は1万5000円からだったけど…

というと、熊手商は慌てて

「え、前回もウチでお買い上げいただいたんですか? すると葉書は?

というから、

「あるよ。鞄の中に

と答えれば、

「これはお客さん、意地が悪い。まったくもう、いじめないでくださいよ。じゃあ、1万5000円でいいですよ

と一気に5000円の値引き。熊手の実値なんぞはこんなもんだ。随分とふっかけてきやがるわけだ。けど、そこで終わっちゃあいけない。前回は「1万5000円から」だったんだから、

「前回は1万5000円からだったんだよ

とさらに意地悪く聞くと

「わかりましたよ、1万3000円!
「もう一声!
「じゃあ、1万2000円!
「よし、買った!

前回は1万まで値切ったが、今回はこのあたりが限界だなと思い、1万2000円で手打ちとなった。それでも最初のふっかけからすれば、実に8000円の値引きだ。だが、ここで1万2000円じゃあ熊手商が気の毒というもの。ご祝儀として、1000円を上乗せした。正直言うと実はこの時、懐には3万近く入っていたんだけどね。まあ、ご祝儀はあくまで「気持ち」だからって言い訳しておこう。

手打ちした熊手に「壷天庵」と大書した大入札と稲穂をふさふさとつけてもらい、ご祝儀を乗せた1万3000円を払う。そして三本締めをしようとしたその時。背後から声がした。

●●さん、ここでなにしてるんですかぁ?

振り向くと、某所の仕事でお世話になっている事務方の女性がいた。思いも寄らぬ事態に僕もちょっと戸惑っていると彼女はそのまま視線を熊手にやって、

これ買ったんですかぁ?

という。これから三本締めだというところで思わぬ珍客。だが、さすがは駆け引きで慣れた熊手商だ。すかさず彼女も巻き込んで、

いいから、いいから、お姉さんも一緒に…それでは家内安全、商売益々繁盛をご祈願いたしましてお手を拝借! ヨォ~!!

彼女は訳もわからぬまま、けどその雰囲気の高まりを感じてか、楽しそうに三本締めに参加した。僕は熊手を担ぎ、突然参加でまったく事態を把握していない彼女を連れて店を後にした。
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↑お酉さまの景色と黒爪熊手
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それでは「春夏冬、二升五合」をお願いまして、皆々様の御手を拝借。

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熊さん。今のお人で何人目だい?
著者寸描(プロフィル)

浮世名詮〔うきよのめうせん〕

Author:浮世名詮〔うきよのめうせん〕
東西東西~。
さて、これより語りまする者はその名を「名詮」と申しまする。

性格は可成ふざけて居りまして、朝イチから行動すればよいものを、昼も過ぎ、夕闇の濃くなる頃から東都のあちらこちらへ出没し、状況に応じて色々な人物を演じ分ける素ッ惚けた根無し草。

まあ、気楽に気楽にお付き合い下りまするよう、隅から隅まで、ズズいっとお頼み申し上げまする。

先づは

乍憚口上
乍憚口上」つづき
乍憚口上」むすび

を一読下さりまするようお願い申し上げまする。

千穐萬歳大入叶

熊八ブログをケータイしておくれっ
ちょいと、そこのお前さん。無視していくんじゃないよ。めうせんの「熊八ブログ」がケータイでも見ることが出来るっていうじゃあないか。おや、知らない?まあ、この人はなんて野暮なことをいいなさんのかねえ。
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「文は遣りたし、書く手は持たず」なんて謙遜、遠慮なぞは無用ってもんでございやす。へい。

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