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後の祭り―祭の効力範囲

千住にある「本氷川神社」が5年に1度の大祭だった。
久し振りに神輿をかついだ。久し振りということで、祭装束も買い換えようと思い立った。が、これがいけない。

折角だから・・・

を口実に、鯉口シャツ(ダボシャツ)を行きつけの呉服屋に仕立ててもらった。金もないのにである。しかも生地は

蝋纈(ろうけつ)染め

の夏物反物だ。さらに呉服屋には我が儘をいって、1週間での仕立てをお願いした。この時期、東京では秋祭りが各地でおこなわれている。だから、仕立て屋も忙しく、どう考えても1週間などというスケジュールは断られる。当然である。呉服屋の店主もさすがに最初は、断りの電話を入れてきた。これも当然である。
しかし、だ。なんと1週間後に蝋纈染めの鯉口シャツが届いたのである。しかも価格は反物のことを考えれば、ぐっと抑えられている。
・・・・・・・・・・・・・・・
体格がゆえか、顔立ちがゆえか、その両方なのかは知らないが・・・と前置きをして、うぬぼれ話。
南砂町に住む友人も参加したい(見物したい)ということで、北千住駅までくだんの鯉口シャツに半股引、白の地下足袋、頭は手拭を喧嘩かぶりにして、それに本氷川神社の白半纏という出で立ちで迎えに行くと、

そういうカッコさせると、相変わらずサマになるねえ

と開口一番でいわれた。こういわれると、やはり嬉しいわけよ、はい。おわり。
・・・・・・・・・・・・・・・
さて、神輿をかついで思ったことをひとつ。「後の祭り」という言葉の意味である。手許の辞書をひくと

1 祭りのすんだ翌日。また、その日、神饌(しんせん)を下ろして飲食すること。後宴。
2 祭りのあとの山車(だし)のように、時機遅れで、むだなこと。手遅れ。「今さら悔やんでも―だ」

と記されている。ここで注目したいのは、一般に使用される2の「手遅れ」という意味。ここでは「祭りのあとの山車」と山車が主役だが・・・

同好会のたぐいで、一年中どこかしらで神輿をかついでいればまだしも、久し振りにかつぐと肩が腫れて熱を帯びる。しかし、その痛みはすぐにはおとづれない。祭を終え、ひと風呂浴びて汗を洗い流し、さっぱりとした気分になったところで、ちょいとひと眠りし、やがて目が覚めた時、

猛烈に

襲ってくる。しかも

筋肉痛

のオプションつき。
そこで思う。たしかにかついでいる時から、上下に揺れる担ぎ棒によって、両肩が痛めつけられているのはわかっていた。けど、そこまで猛烈な痛みなどはなかった・・・きっと、これが間違い。
ではなぜ、神輿をかついでいる時は痛みに悶えなかったのかというと、

御旅所(もしくは御休処)の振舞

にあると思う。神輿はかついだら最後、どこまでもかつぎ通すというわけではない。200~300メートルくらいの間隔で、休憩ポイントがある。そこでは老齢な(失礼・・・)婦人部の皆様が、

酒やらビールやら水やらツマミやら、酒やらビールやら酒やらビールやらビールやらビールやら酒やら・・・

と、水分補給という名目で水や麦茶よりもはるかに大量の酒類が振舞われる。この酒の効用によって、筋肉が麻痺するわけである。痛みに対する脳の感覚も麻痺するわけである。そこに神輿をかつぐ者たちの一体感がくわわる。熱気ムンムンで滝のように汗が流れ、頭がボーっとする。お囃子の音頭が次第にアップテンポのように感じはじめると、みんな興奮状態である。そりゃあ、痛みに対する感覚なんか鈍くもなりますな。
だから、ひと風呂浴び、汗を洗い流すついでにアルコールも飛ばし、ひと眠りして頭の疲れもとると、全身を覆っていた

麻痺状態

の効力がとけ、直接痛めつけられた肉体だけが残る。感覚が正常に戻っているんだから、当然、痛い。

ああ、やっぱり・・・痛い・・・

と思っても、もう手遅れである。
祭りのあとの山車うんぬんよりも、こちらのほうが今日にあっては「手遅れ」を説明するのにわかりやすいと思うのだが・・・
そんなことを、腫れて熱を帯びた肩をいたわりながら考えた。が、肩に気持ちがあるのならば、それこそ今が後の祭りと思うことだろう。
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浮世名詮〔うきよのめうせん〕

Author:浮世名詮〔うきよのめうせん〕
東西東西~。
さて、これより語りまする者はその名を「名詮」と申しまする。

性格は可成ふざけて居りまして、朝イチから行動すればよいものを、昼も過ぎ、夕闇の濃くなる頃から東都のあちらこちらへ出没し、状況に応じて色々な人物を演じ分ける素ッ惚けた根無し草。

まあ、気楽に気楽にお付き合い下りまするよう、隅から隅まで、ズズいっとお頼み申し上げまする。

先づは

乍憚口上
乍憚口上」つづき
乍憚口上」むすび

を一読下さりまするようお願い申し上げまする。

千穐萬歳大入叶

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