例祭

朝9時、ケータイのアラームで目が覚める。が、めうせんさん、布団のなかで少しくうだうだして、ようやく9時30分に起きる。
玄関を開けて空を見あげれば、すっきりと澄み渡る秋の色気がある。

よし!

とつぶきやくも、迷いがひとつ。

半たこにするか、股引にするか、それで地下足袋の色も変わるなー

今日は、2年ぶりの祭礼である。
陰祭は毎年行われているのだけど、去年は、丁度、台風だか秋の長雨だかで、午前中に早々と中止が出た。その日の昼前後からすっかり晴れ渡り、午後からでもできるんじゃないかと期待した。しかし、朝イチの中止命令はくつがえることなく、去年はお流れとなった。だから、2年ぶりの祭礼である。

今日の最高気温は27度。

実に丁度いい感じの気温だ。そうとなれば、半たこでも問題ないのだが、今年は例年よりも早く朝晩に涼しさを感じる。めうせんさん、必ずしももう若いとはいえない年齢だから、体のことを考えると、ギリギリまで半たこか、股引か判断をくだしがたいんだ。
そこで、こういうときは別のことを先にやろう、うん、軽く腹に入れておいたほうがいいだろうと、昨日の夕方、肉屋で買ったカニクリームコロッケ2つをあたためなおし、かぶりつく。今日の昼飯は抜きだから、というか、御旅所ごとに振舞があるから、そのときに備えた腹具合の調整だ。
カニクリームコロッケを食べ終わり、シャワーを浴びて、すっかり体を洗い清めると、

よし!股引にしよう

と決めた。昨晩から用意しておいた、蝋纈染めのダボに手をとおし、股引を穿いた。地下足袋は股引にあわせて、藍色のものを取り出し、雪駄をつっかけて、祭りに向かう。途中、行きつけの飲み屋の自宅に預けておいた半纏を借り出し、雪駄から地下足袋に履き替えて、

いざ、祭りへ!!!

合流してみると、9割5分がたが半たこ。そりゃ、そうだ。これだけいい天気だし。半たこのほうが楽にきまってる。だから、股引姿のめうせんさん、若干目立ってる。しかも、めうせんさんの股引がまだ藍枯れしてないから、余計にね。

あー、やっぱ、半たこにしときゃよかったかな

とも思ったが、仕方ない。
ま、それはいいとして、いやあ、2年ぶりの祭りなもんだから、めうせんさん、少し張り切りすぎちゃったね。ホントは、慢性的に腰のようすがよろしくないから、あくまで、囃し立てメインにしようと思ってたんだけど、無理矢理召集されている若い連中があまりにダメダメだったせいもある。見てると、

これじゃあ、あっという間にヘバるぞ

という感じ。

このコ、もういっぱいいっぱいだな

と思うと、その若いアンチャンの肩を叩いて、

代わってあげるよ

というと、若い子の抜けるが早いこと早いこと。そんな状態なもんで、いつもより多く

肩代わり

してしまった。ただ、なかにはコツをつかむのが早い若い子もいて、そういう子とは、足のリズムも揃うから担ぎやすい。そのひとりなんかは御旅所に到着して、一本で締め終わるたびに、

お疲れ様でした

と握手してきた。もっとも、この握手をしてきた子は、計算高いのかもしれない。というのも、めうせんさんが担いでいると、いつの間にか、その前後で入れ替わったかして、御旅所で神輿をおろして、ふとみるとそばにいる。めうせんさんの周りなら担ぎやすいかもと思われていたのかもしれない。
ま、そんなこんなで、今年の祭りでは大分に担いだけど、半纏のしたに折りたたんだ手拭を肩にかけて保護していたおかげもあってか、それほど肩が腫れることもなかった。(だけどね、今にして思えば、手拭じゃなくて、セームのほうが保水性、クッション性の面からみてもよかったかもしれない。来年は、セームにしよう・・・)
ただ、あくまで、

それほど

であって、祭りのあと、汗を洗い落としに風呂屋へ行き、脱衣所の鏡で肩をみるとやっぱり打ち身にはなっている。もちろん、熱ももっている。だから、ひとっ風呂浴びて、アルコールも適度に抜けると、肩を中心に

ズシンッ

と体が重くなる。そうなることは毎度毎度のことだから、百も承知なんだけど、やっぱり神輿を担ぐというのは、この体が一気に重くなることも含めて、めうせんさんにとって特別な行事だったりする。

祭りが終わると、東京もいよいよ秋の到来である。
スポンサーサイト

テーマ :
ジャンル : 学問・文化・芸術

地味にFC2BlogRankingへ参加
それでは「春夏冬、二升五合」をお願いまして、皆々様の御手を拝借。

FC2ブログランキング

熊さん。今のお人で何人目だい?
著者寸描(プロフィル)

浮世名詮〔うきよのめうせん〕

Author:浮世名詮〔うきよのめうせん〕
東西東西~。
さて、これより語りまする者はその名を「名詮」と申しまする。

性格は可成ふざけて居りまして、朝イチから行動すればよいものを、昼も過ぎ、夕闇の濃くなる頃から東都のあちらこちらへ出没し、状況に応じて色々な人物を演じ分ける素ッ惚けた根無し草。

まあ、気楽に気楽にお付き合い下りまするよう、隅から隅まで、ズズいっとお頼み申し上げまする。

先づは

乍憚口上
乍憚口上」つづき
乍憚口上」むすび

を一読下さりまするようお願い申し上げまする。

千穐萬歳大入叶

熊八ブログをケータイしておくれっ
ちょいと、そこのお前さん。無視していくんじゃないよ。めうせんの「熊八ブログ」がケータイでも見ることが出来るっていうじゃあないか。おや、知らない?まあ、この人はなんて野暮なことをいいなさんのかねえ。
QR
最近の戯れ書き
項目別四方山話
最近のご意見・ご感想
一筆啓上、火廼要鎮(メールフォーム)
「文は遣りたし、書く手は持たず」なんて謙遜、遠慮なぞは無用ってもんでございやす。へい。

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別四方山話
ブログ内検索
RSSフィード
リンク